ゴム素材

ゴム素材特性_1

ゴム採取(参考)

ゴムにはゴムの木から採取・精製される「天然ゴム」と工業的に化学反応によって製造される「合成ゴム」があり、力を加えると形が変形し、力を取り除くとすぐに元の形に戻る特性「ゴム弾性」を持った物質です。樹脂同様Avance(アヴァンス)では、ゴム素材の特性を考慮し、お客様のご希望に応じた素材選びや加工プロセスの提供が可能です。

NR:天然ゴム

用途例

大型自動車タイヤ、トラクタータイヤ、履き物、ホース、ベルト、空気ばね、工業用部品他

特徴

いわゆる最もゴムらしい弾性をもったもの、耐摩耗性などの力学的性質がよい。
亜熱帯地方のゴムの木の樹液が原料。

長所

  • 強度が高い
  • 一般用ゴムとしての各性質のバランスが取れている
  • 耐アルコール、耐水は良好

短所

  • ガソリン、軽油、ベンゼン、トルエン、トリクレン、エーテル等には耐性無し
  • 分子量が大きいため、素練りを行い軟化させねばならない
  • 生産地が主に東南アジアで、生産量がその年の天候に影響される
  • 非ゴム分が約10%のため品質が不均一
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ゴム素材特性_3

ゴム素材特性_4

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SBR:スチレン・ブタジェンゴム

用途例

自動車タイヤ、履き物、ゴム引布、運動用品、防振ゴム、ロール、ベルト、など工業用品

特徴

もっとも生産量が多く、広範囲に使用されている合成ゴムで、成型加工特性と加硫ゴム物性のバランスのとれた代表的な合成ゴム。

長所

  • 品質が一定で異物の混入が少ない
  • 加硫速度のばらつきが小さく、安定な加硫ができる
  • 耐老化性、耐熱性、耐摩擦性が天然ゴムよりもすぐれる
  • 加工性、コストの総合バランスがすぐれる
  • 価格が安価で、価格変動が少ない

短所

  • 耐油性が劣るため、オイルシールや一般的なパッキン類には不向き
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NBR:ニトリルゴム

用途例

オイルシール、ガスケット、耐油ホース、コンベアベルト、印刷ロールなどの耐油製品

特徴

耐油性特殊ゴムの代表格。耐油性、耐熱性、耐ガス透過性、電気的性質などのほかに機械的性質にすぐれ、耐寒性はアクリロニトリル含量で向上し、アクリロニトリル含量の異なる多くのグレードがあり、きわめて広い範囲の用途に適合する。

長所

  • 耐油性、耐摩耗性、耐老化性が良好
  • SBRなどの汎用ゴムと同じ方法で加工、成形できる
  • 耐熱性、耐ガス性透過性に優れる
  • ガソリン、軽油、アルコール、水、アルカリに耐性あり
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EPDM:エチレン・プロピレンゴム

用途例

窓わくゴム、スチームホース、自動車用部品、電線ケーブル、ゴムの引布、防振ゴム

特徴

汎用ジエン系ゴムの耐候性、耐オゾン性の改良として、最近は液体EPDMが注目されている

長所

  • 耐オゾン、耐候性、耐薬品性あり
  • 加硫がしやすく、容易に高強度の製品が得られる
  • 加硫物の肌が良好で高物性のため、発泡製品に適す
  • ガソリン、軽油、アルコール、水、アルカリに耐性あり

短所

  • 未加硫生地の粘着性はやや少ない
  • 耐油性が乏しい
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CR:クロロプレンゴム

用途例

ウエットスーツ、コンベアベルト、医療用スポイト製品、ポンプ素材

特徴

耐熱性は、80~90℃での連続使用に耐えるが、NBRより劣る。
低温性は-20~30℃までは耐え、工業用品などに広く使用されている。

長所

  • 耐候性、耐オゾン性、耐老化性、耐油性が良好
  • 耐薬品性や難燃性にも優れる
  • 他の特殊ゴムに比較して部品的性質に劣る点もあるが、全体的バランスが良い

短所

  • 原料ゴムの貯蔵安定性、耐寒性が劣る
  • ベンゼン、四塩化炭素、クロロベンゼンなどには耐性無し
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PUR:ウレタンゴム

用途例

工業用ロール、ソリッドタイヤ、ベルト、高圧パッキン、カップリング

特徴

結合の仕方により、ポリエステル(EU)とポリエーテル(AU)に分類できる。

長所

  • エステルタイプは加水分解しやすいが、耐油性に優れている。
  • エーテルタイプは加水分解しにくいが耐油性は劣る。エーテル品などは高品質の製品もあり特性が異なる。

短所

  • 力学的強度が特に優れているが、逆に耐湿性、耐熱性、耐水性には乏しい
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Si:シリコーンゴム

用途例

自動車関連部品、医療関連機器、食品関連機器部品、電卓等絶縁部品、注射液容器、キッチンツール、ベビー知育玩具、その他工業用耐熱耐寒、パッキン、Oリング、ガスケットなど

特徴

大きく分けて3つの透明度があり、無色透明、乳白色半透明、灰白色に分けられる。
シリコンゴムにはシリカを補強材・充填剤として混ぜ込むことが多く、シリカの量が多いほど、不透明となる。
ゴム硬度が高いものほどシリカの量が多く、高透明品が難しくなる。

長所

  • 耐熱性、耐寒性、耐候性、耐油性、電気絶縁性、難燃性、無毒性などに優れる

短所

  • 機械的強度が低い
  • 2次加硫が必要
  • 高価である
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FKM:フッ素ゴム

用途例

ミサイル、ロケットなどのパッキン、化学工場の耐食パッキン、ガスケット、ダイヤフラム、タンクライニング、ホース、ポンプ部品など

特徴

耐油性、耐化学薬品性、耐熱性、耐炎性、耐候性、耐オゾン性など他の合成ゴムの追従を許さない高性能な合成ゴム。

長所

  • 耐熱性が優れていて、200℃の高温でもほとんど劣化しない
  • 耐候性、耐オゾン性も非常に良好
  • 耐油、耐化学薬品性も極めて良い
  • 耐ガス透過性も良好

短所

  • 成形性が他のゴムと比較して良くない
  • 価格が高い
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製造例

ゴム素材製造サンプル_1

シリコン50°


ゴム素材製造サンプル_2

シリコン70°


ゴム素材製造サンプル_3

シリコン高引き裂きグレード65°


ゴム素材製造サンプル_5

EPT40°


ゴム素材製造サンプル_6

EPT絶縁40°


ゴム素材製造サンプル_7

EPT70°

ゴム素材製造サンプル_8

NBR+PVC 7:3 70°

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